PTの呟き 〜とある特養理学療法士の、徒然なる記録〜
本当の愛情と思いやりは必ず心にとどきます。 社会福祉法人 和歌山県 特別養護老人ホーム 紀成福祉会

理学療法士の呟き


このページは、当法人の理学療法士によるワンコーナーです。



平成23年1月


1月31日

1月31日、観測史上稀に見る大雪(田辺周辺のみ)にもめげずに、ご挨拶のため大阪のパシフィックサプライ社本社を訪れました。

前回訪れたのは10月3日、Thyさんの前でプレゼンテーションさせて頂いた時でしたが、あれから4ヶ月しか経っていないのに色んな物事が加速度的に進んでいるのをしみじみと感じました。

応接室では重役の方々に囲まれて非常に緊張しましたが、当法人での一連の動きにご理解を頂き、大変ありがたかったです。

また、パシフィックサプライ社の機関誌、「パシフィックニュース」に次号から私の文章が掲載される運びとなり(大変恐縮なのですが・・・)、担当者の方と打ち合わせを兼ねてお話してきました。

気づけば3時間近く経ち長居をしてしまいましたが、今後に向けての有意義な意見交換が出来たと思います。




平成23年2月


2月5日・6日

5日はノーリフト協会主催の日豪国際フォーラム。ノーリフトが進んでいるオーストラリアの事例や、日本国内でのリフト導入の事例などが発表されていました。

また、各メーカーのリフトも一同に会し、見学会場は熱を帯びていました。福祉用リフトが、特別な物でなくなりつつあるの証拠だと思います。

会場内で、既に顔見知りの先生方や、新たにご紹介頂いた先生方とお会いできたのが何よりでした。

各地で、それぞれの職場をより良くする為に動いておられる先生を知っているだけで、心強く思えます。

6日は認知症研修、竹内先生の講義を受けるため十三のミード会館を訪れました。

認知症の方への対応は、現場では場当たり的に行われてしまうことも多いのですが、しっかり評価し理論的な対応を統一して行っていくことの大切さを学ばせていただきました。

ケアの質を上げるために、重要なことを示唆して頂いたと思います。現場を巻き込んでいくための仕組み作りに邁進します。





平成23年3月

3月17日

法人内で、4名の方が高校卒業後に入職されました。

新入職員2日目は私の担当となり、起居動作やリフトなどの福祉用具紹介の内容で研修を実施しました。

沢山覚えなければいけない事があるため、大変だったと思います。

今後、介護の現場を経て成長していけるよう、継続的に支援していきたいと考えています。



3月25日

今日は、富里交流館で地域の方々対象に、転倒予防についてお話をさせて頂きました。

1時間を2コマに分け、前半は屋内整備などの講義、後半は転倒予防体操を実施しました。





平成23年4月

4月12日(火)

パシフィックサプライの武田さんと一緒に、各施設のリフト稼働調査を実施しました。

今回は新たにトイレ用スリングと、極低床のベッド(リフト使用可)を追加し、使用感触も良好です。

導入した全てのリフトについて、使用頻度の増加がみられるようになりました。

職員にとっても、リフトを受け入れた今の姿が標準になり、導入前理想として描いたレベルに、短時間で達しつつあります。

私の予想を良い意味で裏切って頂き、嬉しい気持ちでいっぱいです。

もちろんリフトの使用がゴールではなく、その先に目指すべきものがあることは重々承知していますが、カルチャーチェンジに果敢に挑戦し、新しい技術を自分のモノとされた職員の皆さんと一緒に仕事が出来る事を、誇らしく思います。


4月14・15日(木)

インテックス大阪で開催された「バリアフリー展2011」に参加してきました。

思えばリフト導入は、去年のここからスタートしたので感慨深かったです。

全体的に移乗用具についての話題が目立ちましたね。

今後の導入を検討するものとして、「電子カルテ」や認知症に対するロボットセラピー、ポジショニング用の新しいクッションについての知識も得ることが出来、今年の展示会も私にとって実り多いものでした。

また、新しく色んな先生方とお会いする事が出来ました。

新たな流れが生まれていく、そんな感触を得ることが出来た今回の出張でした。




平成23年5月

5月20日(金)・21日(土)

富山県、介護実習・普及センター主催の、腰痛予防対策推進研修が行われました。

二日間で50を超える施設から、100名以上の方が集まられ、参加人数の多さから、腰痛問題の深刻さが垣間見えました。

私はその中の一コマを頂戴し、当法人での腰痛対策と床走行リフト導入に関する報告を行って参りました。

私たちは試行錯誤の繰り返しで現状にたどり着いていますが、これから腰痛対策を考えていく施設の方々にとって、少しでも参考になる部分があったのであれば幸いです。




平成23年7月


美山の里増床にあたり、ご利用者のためになる介護用品の選定に関わらせて頂いています。

今回の増床に関連し、より良いケアを目指すために、拡充を計画している物品としては以下のようなものがあります。


                
テーマ 内容
メンタルコミットロボ「パロ」 アニマルセラピーの要素を日々のケアに取り入れ、ご利用者のケアの可能性を広げます。
ポジショニングピロー ポジショニングを行いやすくするため、スネーク型など様々な形のピローを導入します。
圧力センサ 臥位・座位時に体にかかる圧力を測定し、リアルタイムでPC上に可視化する装置です。ポジショニングの有用性の検討や職員に対する除圧・減圧教育のために使用していきます。
移乗用具 リフト・スラィディングシートやスラィディングボード・ターンテーブル等の移乗関連物品。ご利用者の移乗に関する能力・可能性を広げます。
電動アシスト付き車椅子 坂道などに対応しやすくなり、外出や送迎の可能性を広げます。
高齢者体験セット 片麻痺や円背の体験セットです。職員研修時、利用者の身になって考える事が出来る場を提供し、体験と理解を深めて頂きます。
排尿センサー ナースコールに連動させ、ご利用者の排尿リズムを調べるために使用します。個々のご利用者に合わせた排泄ケアを考えていく為に使用します。

物品だけ増えても、使いこなせなければ宝の持ち腐れです。

職員に、「何故これを使うのか?」「これを使う事で、どういった効果が望めるのか?」「本質・意義は何か?」を理解して貰えるよう、研修や説明会を随時企画し、実施します。


リハビリテーション・ケア合同研究大会くまもと2011について

10月の末に熊本県で開催されるリハケア2011で、僭越ながら発表させて頂くことになりました。

テーマはまだ仮ですが、「介護者を腰痛から守るために〜床走行リフト導入により腰痛予防を目指した特養の報告〜」を考えています。

自施設の取り組みが100点等とは言えず、むしろ突っ込みどころ満載なのは承知しております。

それでも、リフトの導入による効果検証・エビデンスが非常に少ない現状に、一石を投じることが出来れば。

腰痛に困っておられる施設と、問題点を共有出来れば。

せっかくの機会ですので、何らかのきっかけが生まれる事を祈っています。

実のある発表になるよう、今から内容を吟味して練り上げていきます。



平成23年10月

10月28日・29日

熊本で行われた、リハビリテーション・ケア学会2011に参加してきました。

私は、28日のランチョンセミナで、「職員を腰痛から守るために〜床走行リフトの導入による安全な職場の実現を目指して〜」をテーマに発表させて頂きました。

150名を超える方に、受講頂きましたが、それだけ腰痛に困っておられる方が多いのだと、実感させられました。



腰痛対策として、リフト導入は有効か?

リフトが導入され、しっかりと使用された時に生まれる効果は?

リフトがケアスタッフに使用されていくには、どのような点が重要か?

リフト導入を阻害する因子は何か?

リフト導入に伴う費用負担と、腰痛で二次的に生じる悪影響(欠勤・業務遂行能力低下・離職・・・etc)を比べた場合、リフトを導入する経済的なメリットはあるのか?そもそもペイするのか?

などを中心に発表させて頂きました。


発表終了後、活発な質疑に恵まれ、大変嬉しく思いました。

皆さんの質問は的を射ておられ、それだけ普段から腰痛問題に対する意識を高くもっておられるんだなぁと、仲間意識のようなものを感じました。

今回の発表が、聴講者の方にとって何かのきっかけになれば幸いです。

座長を務めて頂いた宮田先生、セミナを主催されたパシフィックサプライのスタッフの皆様、リハビリテーションケア学会の実行委員の皆様、ホテル日航熊本のスタッフの皆様、本当にありがとうございました。

私自身にとっても、貴重な経験を得ることが出来ました。




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